高齢者ケア、子供、企業人に広がる「傾聴」の技

 日経新聞にこんな記事が載ってました。
「悩み相談に乗っても解決方法を示さず、ただ聴いてあげる。その効用が認識されている。」


「聞く」と「聴く」は違う、とよく言われます。
「聴く」とは「身を入れて聞くこと」
「聴」の右側をよく見ると「十四の心で聞く」という構成になってますよね。


私も「聴く」パワーを強く感じている一人です。


ある患者さんからいつも病の相談を受けるのですが、今まではそのたびに「励まそう、励まそう」と言葉を探していました。そして励ましてあげる言葉が思いつかなくなると自分の発言に自信がなくなって、いつしかその患者さんとの会話を避けるようになっていました。


ある時、ただひたすら話を聴いてあげようと決心。
すると患者さんは自分のつらい気持ちを話しつくした後、「話したらすっきりした。ありがとうね」と言ってくれました。


思わぬ反応に驚いたのを今でも覚えています。
励ます必要はなかったのです。ただ一生懸命聴いてあげるだけ。
でもそのパワーは無限大です。


あなたは、相手の話しを一生懸命聴いていますか?


傾聴のポイント
・話をする相手を大切な存在だと考える
・相手がいつも主人公であり、その話を興味を持って聴く
・相手の話に批判、反論をしない
・相手がどんな気持ちで話しているか、その気持ちを汲み取る
・相手に聴き手の考えを押し付けない